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洗面化粧台の水栓交換をDIYでする時の注意点

最近は簡単な水道工事は自分で行うって方が増えています。

ただ、初めてなんで、ちょと不安な方も多いですね。

洗面化粧台の水栓をDIYで交換する時の注意点を工事業者での経験をもとにお伝えしていきたいと思います。

主に、シャワー付き水栓でハンドルが別付けになったタイプを想定しています。

洗面所水栓 イメージ
洗面所水栓 イメージ

洗面台の取付け穴の大きさに注意

まず、注意すべきは、洗面台の穴の大きさ。

やっかいなのが、開いてる穴径が、既存の水栓を外してみないとわからないことです。

(※洗面台の品番がわかる場合は、メーカーに問い合わせすれば確認できる場合があります。)

洗面化粧台の水栓の取付け穴の径

この穴に挟み込むように取付けるので、大きすぎるとガバガバになってしまいますし、小さいと取付けできません。

洗面台に水栓を取付けるイメージ
洗面台に水栓を取付けるイメージ TOTO TLS05301Jの施工説明書より

基本的には、洗面台の穴は36Φ前後で開いています。

交換用の水栓も36Φ±2というのがほとんどですので、だいたいは問題なく取付けできます。

ただ、一部の洗面台は1~2mmほど大きくなっているものがあります。

それでも固定自体はできますが・・・

パッキンが当たる面積がギリギリになり、水をかけたときに収納庫に水が垂れてしまう場合があります。

TOTOの水栓はスリムなので、穴径が大きいと水漏れしやすい

特に注意したいのが、TOTO製の水栓。

35Φ±2が取付け基準となるため、他メーカー水栓よりも、僅かですが、小さくなっています。

例えばTOTOの「TLS05301J」は、製品外形も47~8Φとスリムにできてるため、洗面台側の穴が大きいと、水漏れする可能性が高いです。

TOTO 水栓の本体の径
TOTOの水栓は本体が47Φとスリム

これを避けるために、穴の径が大きい時は、TOTO以外の製品を選ぶのがオススメです。

例えば、INAXのSF-810SYUだと53ΦとTOTOより本体が大きくなっています。

INAX水栓の本体の径
INAX水栓は53ΦとTOTOより大きい 

上記の図面の「INAX SF-810SYU」はこちら

SF-810SYU
SF-810SYU オンラインカタログより

穴径が大きい場合は、変換アダプターで穴の大きさを調整できる

穴径が大きい時のために、カウンター穴径変換アダプターというものを用意しておくと安心です。

例えば、KVKの「カウンター穴径変換アダプター Z36-38-42」なら穴径38ミリ~42ミリを36ミリに変換することができます。

同じような商品として、三栄水栓に穴径を変換する「PR5360」という商品があります。

この変換アダプターがあれば、ほとんど場合は対応できます。

注意点として、

  • ハンドル部と、水栓の分と2セット必要
  • アダプターはメッキなので、同じメッキの水栓がオススメ。水栓が白い場合は、色の違いが出る

です。

ちょっと心配な時は、用意しておくと安心です。

水栓を固定するための締め付け工具に注意

続いては、水栓を固定するための締め付け。

水栓本体を下から大型のナットで締め付けて挟み込むように固定するのですが、洗面ボウルの奥にあるので、普通の工具では作業は困難です。

各、水栓の取付け説明書に「〇〇の専用工具が必要となります。」と記載していますので、専用品を用意しておくとスムーズに取付けれるので安心です。

水栓を取付けるのは専用工具が必要
水栓を取付けるのは専用工具が必要

例えば、上記で紹介した「INAX SF-810SYU」の場合、KG-9、KG-32という工具が必要になります。

微妙にサイズが合わなくても、うまくやれば閉め込めれるので、汎用品でも回せるのは回せます。

あとは、既存の水栓を外す時にも使用するので、なんやかんやで必要になります。

水栓の配管ホースとバルブの接続に注意

続いては、配管のホースと、バルブの接続がしにくいパターンです。

バルブとホースの接続

対処法の一つがバルブを回して、ホースの取り回しをしやすいように調整することです。

バルブを回す時は、必ず時計周りに回すこと!

反対に回すと、奥で配管が緩んで水漏れする可能性があります。

あとは、ホースがつぶれないように、できるだけ大回りをしてつなぐことです。

これは、本当に感覚を頼りに曲げるので、グシャっとならないように注意が必要です。

それでも、近すぎて接続しにくい場合は、短いフレキ管を用意して、一度ホースとフレキ管をつないで、グルっと大きく回して接続することです。

(※収納庫内の見た目は少し悪くなりますが、普段は見えない場所なので、ホースがつぶれてしまうよりは良いかと思います。)

あと、バルブが古くなっていて、閉めたり、触ったりしたことがキッカケで水漏れする可能性があります。

ですので、補修部材か、バルブごと交換できるように準備しておくと安心です。

だいたいの場合、下記の取替パーツのセットがあれば、バルブ部分の水漏れは補修可能です。

水受けトレイの準備

あとは、水受けです。

ホース引き出しタイプは、ホースについた水が洗面台の収納内にポタっと落ちることがあります。

落ちた水滴を拾うのが「水受けトレイ」です。

もともと洗面所についてる場合もありますが、別売品の用意が必要な場合もあります。

配管の取り回しで、元の場所につけれないことや、水を受けれないこともあるので、どれを用意したらいいかわからない・・・という場合は、収納庫内に置くだけのタイプがオススメです。

水受けトレイについては、基本はほとんど水が垂れてくることはないので、あとから設置しても問題ありません。

もし、水漏れしていて洗面台が傷んでいたら火災保険の申請ができるかも

最後に、交換する時ってのは、おそらく何らかの水漏れか破損が起こった時だと思います。

もし、水漏れが、配管を接続している収納庫内部の場合は、水漏れで底板が傷んでしまっています。

特に木質系のMDF材などは、水を含むと、膨れてしまったり、ボコボコしてしまったりします。

そんな場合に、絶対に確認して欲しいのが「火災保険」の「水ぬれ補償」!

火災保険と聞くと火事だけにしか使えないと思いがちですが、実は色んな補償があるんです。

いうなれば、火災保険は家を守る総合保険なんです。

水ぬれ補償に入っていれば、濡れてしまって痛んだ箇所を保険申請することができます。

今回の場合でいくと、濡れてしまった洗面台の修理です。

実際は、洗面台の底板などは部分的な修理はできないので、まるごと交換になります。

配管の交換する際は、必ず工事前に、しっかり確認しましょう!

もし、水漏れしているなら、水ぬれの状況がわかる写真をしっかり撮っておきましょう!

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